ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博で借金を抱え、大谷の銀行口座から胴元に450万ドル(約6億7500万円)が送金された問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は10日(日本時間11日)、水原氏が「罪を認める方向」だと伝えた。

同紙は「大谷翔平の元通訳で、大谷の銀行口座から数百万ドルを盗み、違法なブックメーカーへの借金を支払ったとの疑惑で先月末に解雇された水原一平氏が、窃盗に関連した連邦犯罪を認める方向で交渉中であることが、この問題に詳しい3人の関係者の話で明らかになった」とリポート。また、その関係者によると「検察当局は、水原氏は当初告発された450万ドル以上の金を盗んだ可能性がある証拠をつかんだという。また、水原が大谷の銀行口座の設定を変更し、大谷が取引に関する通知や確認を受け取らないようにすることができたという証拠をつかんだと考えている」と、送金の手口も明らかになっている可能性を伝えた。

また、大谷と水原氏の関係性を調査するため、ここ数週間の捜査で大谷に事情聴取が行われたとも報じている。水原氏の所在については不明な点が多いとしたが「韓国からカリフォルニアに戻って飛行機を降りた際に警察当局に呼び止められた。水原氏が当局に何を話したかは不明だが、逮捕はされなかった」と伝えている。

同紙は、この一連の問題が「急速に結論に近づいている」とし「水原が連邦判事の前で罪を認めれば、大谷が2週間前の会見で説明した内容を裏付けることになるかもしれない」と、水原氏のギャンブル依存や送金について一切知らなかったと説明した大谷の発言が真実だったことが証明されるとした。

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