米カリフォルニア州の司法省は11日(日本時間12日)、水原一平容疑者(39)が違法なブックメーカーへの借金を返済するため、ドジャース大谷翔平投手(29)の銀行口座から合計1600万ドル(約24億円)以上を不正に送金していたとして、水原容疑者を銀行詐欺の疑いで訴追したと発表した。

ロサンゼルスで行われた記者会見で、マーティン・エストラーダ検事が捜査の結果を公表。18年から大谷の専属通訳だった水原容疑者は、21年から違法なスポーツ賭博を繰り返し、胴元への借金が膨れ上がった。水原容疑者は、大谷の銀行口座から送金の際に、銀行のアカウント担当者に電話越しで大谷本人と偽り、多額の送金を行ったという。

同検事は「Mr.オオタニは捜査に対して全面的に協力してくれた。彼は(巨額な窃盗の)犠牲者」とコメントした。また、水原容疑者は近日中にロサンゼルスの連邦地裁に出廷する見通しだという。