ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳で大谷の口座から1600万ドル(約24億円)以上を違法ブックメーカーに送金し銀行詐欺の容疑で訴追された水原一平容疑者(39)を巡る問題で、チームメートのタイラー・グラスノー投手(30)は大谷の潔白を当初から信じていたとポッドキャスト番組で明かした。

「Chris Rose Sports」は16日、グラスノーが出演したポッドキャストの動画を公開。大谷に「大丈夫?」と声をかけたのか、それとも静観していたのかと問われたグラスノーは「特別形式ばったことはなかったけど、チーム全員が『君(大谷)の味方だよ』という雰囲気だった。(事件が発覚した)直後から、彼が一切関与していなかったってみんな思っていたよ。だって彼は最初に携帯電話を差し出してチェックを求めていたからね。みんなイッペイの方が怪しいって思っていた」と、クラブハウスでの様子を説明。そして「(この事件で大谷が)精神的なストレスを感じているようにも見えなかった。自分が何もしていないことを分かっているから、時間がたてば解決してくれるって考えていたと思う。そしてついに解決して、結果も残している。今年はずっと(この件について)質問されると思うけど、うまく対応してくれると思うよ」と続けた。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、水原容疑者は3月20日のソウルでの開幕戦直後、クラブハウスで選手や球団関係者らの前で英語で「大谷が胴元への借金を肩代わりしてくれた」と虚偽の説明をした。この釈明に疑念を持った大谷はその後話し合いの場を持ち、同容疑者からお金を盗んでいたことを打ち明けられ、さらに口裏を合わせるように頼まれたが拒否したと伝えている。