両投げ野手が、史上初めて1試合で左投げから右投げにスイッチした。アスレチックスの新人カルロス・コルテス外野手(28)は1-2の8回裏、主砲ブレント・ルーカーに代わり、左投げで右翼の守備に入った。9回表、チームは2点を奪って逆転。7番三塁のジョバンニ・ウルシェラ内野手は左前打を放った際、ローレンス・バトラー外野手と交代していた。

9回裏の守備。アスレチックスは、内野手が足りなくなった。コルテスは19年まで二塁手を務めていたこともあり、急きょ白羽の矢が立った。球団公式サイトによると「最初は二塁に行くつもりだったんだ。でも左打者が続くから三塁に行けと言われた。別に構わなかったけど、さすがに緊張したよ」と語った。左投げ用グラブしか持っていなかったため、マックスウェル・シューマンの右投げ用グラブを借りて、三塁守備に就いた。

幸か不幸か、打球が飛んでくることはなかった。「普通は出場したら(打球が)来るものなんだ。だから、来ると思ってたよ」。大リーグ公式サイトによると、アスレチックスにはかつて両投げ投手のパット・ベンディットが在籍していたが、同じ試合の中で投げる腕を切り替えて別のポジションを守った野手は史上初となる。コッツェー監督は「全員が貢献した。両投げの選手が利き手を替えて内野に入った。これはチームのために犠牲を払い、不慣れな状況にも飛び込む意欲を物語っている」と称賛した。

珍記録をつくったコルテスは「もう自分のグラブを持って来ないとね。念のためにね」と笑いながら振り返った。