ドジャース山本由伸投手(27)がワールドシリーズのMVPに輝いた。日本選手の選出は09年ヤンキース松井秀喜以来2人目。投手では初めてとなった。

MVPとしてコールされると「ブルペンに行くまでに投げれるか、本当の自信はなかったですけど、もう分からないけど最高です。できることは全部できましたし、このチームで優勝できて本当にうれしく思います」と喜びを口にした。

この日は執念の連投でリリーフ登板。2回2/3を無失点の好救援でチームを初のWS連覇に導いた。01年ダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソン以来となるWS3勝目を飾った。

第2戦での完投勝利。第3戦での延長19回に向けたブルペン待機。第6戦と第7戦の敵地で連勝と、文句なしの活躍だった。

山本をチームメートも絶賛した。この日、先発の大谷翔平投手(31)は「由伸が世界一の投手だとみんなが思っていると思います」。ブルペンで準備していた佐々木朗希投手(23)は「僕ら投手が目指す姿かなと思います」と敬意を示した。9回1死で同点ソロ本塁打を放ったミゲル・ロハス内野手(36)は「ヤマモトのスペクタクルなパフォーマンスにつなげられた。これ以上は望めないという働きをしてくれた」。4回途中から3番手で登板したタイラー・グラスノー投手(32)は「ヤマは獣だよ」と興奮気味に語り「たくさんの選手が貢献したけど、ああやって試合に出てやってのけるのは、物語のよう。信じられないよ」と称賛した。チームを引っ張ってきたフレディ・フリーマン内野手(36)も「言葉がないよ。本当に信じられなかった。ヨシノブがこのワールドシリーズを勝利に導いた。何と言ったらいいのか、アイツは昨日投げたんだ」とたたえた。

デーブ・ロバーツ監督(53)も「山本が史上最高の選手です」と、MVP選出にうなずいた。

 

◆山本由伸(やまもと・よしのぶ)1998年(平10)8月17日、岡山県生まれ。都城では甲子園出場なし。16年ドラフト4位でオリックス入団。ノーヒットノーラン2度。21~23年に史上初めて3年連続4冠(勝利、勝率、奪三振、防御率)を達成し、3年連続沢村賞と最優秀選手。21年東京五輪、23年WBC優勝。23年オフにポスティングシステムでドジャースに移籍し、12年総額3億2500万ドル(約488億円)の大型契約を結んだ。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。

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◆ロサンゼルス・ドジャース 1890年にナ・リーグに参加。当初はニューヨークのブルックリンに本拠地を置き、47年に黒人初大リーガーのジャッキー・ロビンソンと契約。55年にワールドシリーズ初制覇。58年にロサンゼルス移転。日本人選手は95年に野茂英雄が初めて在籍した。リーグ優勝26度、ワールドシリーズ優勝9度。チーム名は、市民が路面電車を避けて歩いたことから「よける人」の意味。ロバーツ監督は沖縄出身で母親は日本人。

 

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