期限ギリギリで決着した。ヤクルトからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた村上宗隆内野手(25)が、米大リーグのホワイトソックスと契約合意したことが20日(日本時間21日)、分かった。日米の関係者の話を総合すると、2年契約で総額3400万ドル(約52億7000万円)程度の見込みとなりそうだ。交渉期限は米東部時間22日午後5時(同23日午前7時)。去就に注目が集まっていたスラッガーの新天地は、シカゴに決まった。

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“令和の3冠王”が海を渡る。村上の新天地が、ホワイトソックスに電撃決定した。総額は3400万ドル(約52億7000万円)程度にのぼる見込みで、短期の2年契約が妥当なラインになるという。ヤクルトからメジャー移籍を目指して11月7日にポスティング申請を行い、45日間の交渉期間の期限は、米東部時間22日午後5時(同23日午前7時)となっていた。刻々と期限が迫る中、新天地は意外とも言えるシカゴの古豪に決まった。

関係者の間では、当初は長期契約で総額1億8000万ドル(約279億円)超えとの予想も出ていたが、村上の獲得に関する情報はほとんど流れず。水面下ではヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、レッドソックスなどと交渉を進めていたようだが、この日になって、大リーグ公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者がX(旧ツイッター)で「ホワイトソックスは村上宗隆との交渉に取り組んでいるチームの1つ」と明かしていた。

ホワイトソックスは、村上の恩師で、今季までヤクルト監督を務めた高津臣吾氏が、かつて所属した古豪球団。昨季メジャーワースト記録の121敗を喫し、今季も60勝102敗でア・リーグ中地区最下位に沈んだ。現状ではメジャー最弱球団とも言える立ち位置だが、再建期というチーム状況は、むしろメジャー初挑戦で25歳と年齢が若い村上にとってプラスに働きそうだ。出場機会を確保できる環境で、地に足をつけて自分のペースで異国の地に適応していくことができるからだ。20代後半にさしかかった年齢で、再びFAとして長期契約を結ぶシナリオも見えてくる。

22年には日本人選手として史上最多の56本塁打を記録するなど、打率3割1分8厘、134打点で史上最年少の3冠王となった。今季は度重なる故障離脱で56試合の出場にとどまりながらも、22本塁打をマーク。スーパースターが集うMLBで、日本球界を代表するスラッガーの実力を示す。