【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)12日(日本時間13日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)に、ようやく本塁打が出た。ジャイアンツ戦に「1番DH」で出場し、3打数2安打。第2打席で左中間へ7号ソロをマーク。12試合、53打席ぶりに1発を放った。ロバーツ監督は13日(同14日)の登板を投手専念で起用し、翌日は休養させる方針を明かした。山本由伸投手(27)は先発で6回1/3を6安打5失点。自己ワーストの1試合3被本塁打で3敗目を喫した。
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ダイヤモンドを回る大谷に、感情がにじみ出ていた。最初は上を向き、ブルペンに向かって両手を振るお決まりのパフォーマンスを見せながら、今度は少し下を向いた。やっと…。そんな気持ちが表れていたようだった。同僚から祝福を受けたベンチで笑い、喜ぶ姿も久々。その様子を間近で見たロバーツ監督は「安心感に、スマイルもあった。攻撃面で、いい感覚を得られたと思う」と代弁した。
第1打席から、吹っ切れたかのように見違えるフルスイングだった。右腕ハウザーと対戦。1球目のツーシームを強振した。ファウルとなったが、その迫力にどよめきが起こるほど。4球目のチェンジアップに食らいつき、右前打をマーク。第2打席も、本塁打を放った2球前、真ん中付近のカーブを全力で振った。空振りとなったが、前日の試合の9回、第5打席で力の抜けたようなスイングを見せた姿とは別人だった。
ボールゾーンに外れていたが、外角のツーシームを捉え、左中間席へ運んだ。4月26日のカブス戦以来、12試合53打席ぶりとなる待望のアーチ。本塁打が出ても、本調子とはいかない日々が続いているとはいえ、ロバーツ監督は「ショウヘイにとって本当にいい夜になった。彼一人に背負わせる訳ではないが、チーム最高の選手が本来の姿を見せれば、ベンチ全体にエネルギーが生まれる」と、影響力の高さを指摘した。
13日の登板では投手専念で起用され、翌日は休養日となる。打者でのスタメン復帰は週末から始まる古巣エンゼルスとの3連戦。自身の打撃だけでなく、4連敗中のチームの流れを変えられるか。まずは投手大谷に、その役目が託される。
▼ドジャース大谷が4月26日以来、打者出場で12試合ぶり、53打席ぶりの7号。12試合ぶりは6号に続いて今季2度目のド軍移籍後では最長ブランク。53打席ぶりは、6号の60打席ぶりに次ぐ。2本連続で12試合以上ぶりとなったのは、19年以来2度目。大谷の最長本塁打ブランクは22年の22試合(閉幕まで)。
▼大谷の7号は、見逃せばボール球という外角シンカーだった。今季は7本塁打のうち3本がボールゾーンを打ったもの。ボールゾーンを打った本塁打は、昨年は55本中5本、一昨年は54本中4本しかなかったので、今季の多さが際立つ



