ブルージェイズ岡本和真内野手(29)が開幕3戦目でメジャー1号を放った。本拠地でのアスレチックス戦に「5番三塁」で出場。4回先頭の第2打席で、1ボールからの2球目を逆方向の右中間スタンドに運び、日米通算で249号とした。6年連続30本を放ち海を渡った実力者が、新たな領域に足を踏み入れた。
ゲレロに最敬礼された。「日本にいる時から着るのが格好いいなと思っていた」青いジャケットを着せられ、もみくちゃにされた。岡本は96マイル(約155キロ)のフォーシームを角度25度の放物線に変換し、4・6秒かけて右中間最深部に落とした。「しっかりと捉えられたので本塁打かなと思った」と納得した。気品あるメジャー1号には日本を代表するスラッガーのこだわりが詰まっていた。
1月30日、都内某所。渡米を目前に控え、DeNA牧と極秘トレを行った。練習が終わると岡本は牧に言った。「最後のラインドライブ、あれええやん」。
ラインドライブは、ボールの上っ面を捉えてボールが進行方向に向かって縦回転して落ちていく打球。ボールの下側にバットを入れ、スピンをかけることが飛距離アップにつながるため「良くない」とされることが多い。岡本は違った。
「秀悟の打球って、捕りやすいねん。逆に(佐藤)輝とか(坂本)勇人さんは捕りにくい。ラインドライブの打球は捕りにくいし、ラッキーヒットも増える」
動作解析などを行う施設「ドライブライン」でも、ラインドライブはむしろ良しとされている。牧は驚いた顔で「ラインドライブはだめじゃないんですね…」と受け止めた。
全ての打球でラインドライブを目指してはいない。岡本は持論を展開した。
「レフト方向にきれいな逆回転のスピンをかける打ち方と、センターから逆方向へきれいな逆回転をかける打ち方は、両立できない気がする。センターから逆方向をイメージしつつ、タイミングが早かったらラインドライブ、というスタンスかな」。懐刀を抜く前、イメージ通りの1本だから納得できた。
▽ブルージェイズ・シュナイダー監督(岡本についてMLBコムで)「より多くのメディアが来ている。彼はかなり有名な選手なんだ。ファンが最初から認識してくれたのは良かった。本物だし、大物なんだ」
◆新記録 ブルージェイズの投手陣が開幕3連戦で50奪三振を記録。メジャー新記録となった。アスレチックス戦の初戦から、16個、19個、15個と重ねた。



