オールスター戦を翌日に控えたレンジャーズ・ダルビッシュ有投手は9日、カンザスシティーで行われた公式記者会見で「初めてなので楽しみ。シーズンと同じ準備をして、けがをしないように投げたい」と意欲を語った。

 会見はリーグごとに行われ、ダルビッシュも各球団の看板選手とともに取材を受けた。前半戦に10勝を挙げる活躍で出場を果たしたが、実感が湧かないようで「本当にすごい選手ばかりで変な感じがする。ここにいるというのは、成長したなと思う」としみじみと話した。

 13投手がいる中で登板の確約はない。それでも「何を見てもいい。今までの試合の中で一番、勉強になり続ける試合になるのでは」と一流選手から何かを吸収しようという姿勢を見せる。

 練習では水色の練習用ユニホーム姿で、同僚のハリソンやネーサンらとともに外野で談笑しながら球拾いをした。本塁打競争が始まると、ほかの選手と一緒にベンチ前に出て、味方のバティスタ(ブルージェイズ)の打撃などを観察し、雰囲気を楽しんでいる様子だった。シーズン中のような厳しい顔は一つも見せなかった。