<タイガース3-0インディアンス>◇2日(日本時間3日)◇コメリカパーク

 タイガース右腕アルマンド・ガララーガ投手(28)が9回2死から塁審の判定ミスで完全試合を逃した。ESPNなど米メディアはグリフィーの引退より長時間報道するなど、衝撃度は半端じゃなかった。

 世紀のミスジャッジだった。インディアンス戦で大記録目前だったガララーガに、まさかの結末が待っていた。8回までわずか75球のパーフェクト投球。9回先頭打者の大飛球も中堅ジャクソンが後ろ向きバスケットキャッチの美技を見せ、最後の打者も一、二塁間への緩いゴロに打ち取った。一塁カブレラからカバーのガララーガへ。同投手がベースを踏んだ時、走者は塁の50センチほど手前だったが、ジョイス一塁塁審は無情にも横に手を広げた。

 試合終了後もリーランド監督とタ軍ナインが鬼の形相で審判団に詰め寄ったため、ジョイス塁審がビデオで再確認。「間違いだった。私以上に、この判定を後悔している人間は他にいないと思う」と誤審を認めた。各テレビ局の解説者も「明らかに誤審なのだから、記録の訂正をすべきだ」と口をそろえた。

 ただガララーガと同塁審の間では一定の解決は見られたようだ。試合後、同塁審が「誤審だった。本当に申し訳ない」と謝罪。ガララーガも「誰にでも間違いはある。彼はシャワーも浴びずに謝罪に来てくれた。たたえるべきことだと思う。誰も完ぺきではない」と理解を示した。米メディアはこぞってこのプレーを繰り返し放送し、事の重大さを表していた。