<レッドソックス5-9ヤンキース>◇28日(日本時間29日)◇フェンウェイパーク

 今季限りで引退を表明していたヤンキースのデレク・ジーター内野手(40)が、メジャー20年の最後の試合を笑顔で締めくくった。3回にイチロー外野手(40)が2点適時三塁打を放った後、ジーターが三塁手の前で高くバウンドする打球を放ちイチローをホームにかえした。代走を送られてベンチに戻ると、満員の3万7000人のファンが総立ちで声援を送り、イチローと満面の笑みでハグ。「実はイチに、三塁打を打ってくれって頼んでおいたんだ。本当に三塁打を打った」と笑った。

 最終戦は2打数1安打、1打点。あと1安打で18度目の150安打達成となるため、途中交代しない方が良かったのではと聞かれると「知っていたけど、記録のためにプレーしていない」と話し「自分の野球人生をひと言でいうと、楽しかった」と満足の表情だった。