楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18=関東第一)と2位の吉持亮汰内野手(22=大商大)が、来春の久米島キャンプで1軍メンバーに入ることが濃厚となった。岡山の倉敷キャンプで9日、梨田監督が「その方がお客さんじゃないという強い意識でやっていける。2軍も同じ久米島だし、早く1軍の雰囲気に慣れてほしいので」と明言した。

 華々しいスタートを切らせる。オコエが1軍キャンプ発進なら、楽天の高卒新人では07年の田中(現ヤンキース)、13年の松井裕、昨年の安楽に続き4人目となる。2人の高い素質を評価しての抜てきであると同時に、周囲の選手への波及効果も狙っている。梨田監督は「ドラフト1位と2位の選手を連れて行くことで、中堅とベテランの刺激にもなる。それに、オコエ君は高校日本代表などで注目されることにも慣れているだろうから」と、チームを活性化してほしいと願う。

 早期1軍の可能性も秘める2人だから決断をした。「オコエの守備はもう1軍レベルだし、吉持も足が速い。長い目で見ていくつもりだけど、予想以上の成長をしてくれたらもちろん喜ばしい」と楽しみにしていた。