5年ぶり出場の東海大(関東5連盟第1)が「完全男」からの0封リレーで初戦を突破した。

 今春の首都大学リーグ、日体大戦で完全試合を達成した最速151キロ右腕の丸山泰資投手(3年=東邦)が先発。「思ったよりマウンドが平たんでいつも通り投げられず球が浮きました」と昨春の全日本大学野球選手権以来のマウンドに苦しんだが、完全試合を達成し精神的に成長。この日登板のなかった巨人ドラフト7位の中川皓太投手(4年=山陽)と日本ハム7位の吉田侑樹投手(4年=東海大仰星)からもらった「お前で負けたら仕方がない」という言葉にも勇気づけられ、尻上がりに調子を上げた。5四死球を与えながら6回3安打無失点。「0点で抑えられて良かった」と来秋のドラフト候補は胸をなで下ろした。

 救援した2投手も無失点で抑え、横井人輝監督(53)は「丸山はよく我慢した。投げられる投手がいるのは強みですね」と笑顔。4度目の優勝へ向け好発進した。【和田美保】