西武ドラフト6位指名の東北学院大・本田圭佑投手(22)が19日、仙台市内で入団交渉を行い合意した。

 投げる本田圭佑が西武のエースを目指す! 入団交渉を終えてLマークの帽子をかぶると、緊張した面持ちながらも真っすぐ前を見つめた。「焦らずけがせず、まずは1軍ローテを任せられるように。そして将来は(同校OBの)岸さんのようなエースになれるよう頑張りたい」と宣言した。

 サッカーの本田圭佑(29)と同姓同名の最速147キロ右腕。「僕は左利きじゃないし、FKも無回転も蹴れない。サッカーは苦手なんですよね」。だがこの日、用意された真っ白な色紙には「伸びしろ」の4文字をしたためてニヤリ。「球速も球質も、まだまだ伸びしろがあると思っています。指名あいさつ後に好きな言葉を考えていたら、やっぱりこれがいいなと」。本家の名言、もしくはモノマネ芸人・じゅんいちダビッドソンのネタ「伸びしろ見つけました!」から? ピッタリの言葉を選択した。

 背番号は45。西武では渡辺久信シニアディレクターが「41」、工藤公康現ソフトバンク監督が「47」など、40番台は期待の表れだ。「自分がそんなに期待していただいていると思っていなかったので驚き。自分を信じ、良い投手になれるように」。生まれ育った宮城を飛び出し、大きく飛躍する。【成田光季】