阪神北條史也内野手(21)がプロ初の2番スタメンで、プロ初のマルチ安打をマークした。

 7回、中日先発ジョーダンから中前打を放ち、9回にもライナーで左前にはじき返した。

 この日、特筆すべきは二塁守備だ。再三のピンチで守備範囲の広さが光った。最初は1回に2点を奪われ、逆転された直後の2死一、三塁の場面だ。堂上の強烈なゴロが一、二塁間を抜けようとする。これを思い切り左腕を伸ばして好捕した。2度目は5回、1点を勝ち越された直後の2死一、二塁だ。ビシエドの痛烈な打球はまたも一、二塁間へ。これもつかんだ。いずれも外野に抜けていれば失点していた可能性は高く、試合を引き締める好守だろう。

 北條も「走者がいた場面だった。(野手の)間のゴロは飛びついてでも捕ると、気持ちで守りました」と振り返った。若者らしく、球際への執念が光った。