右肩手術からの復帰を目指すソフトバンク松坂大輔投手(35)が、四国IL香川との3軍戦に先発し、日本球界復帰後最速となる147キロをマークした。3回を投げ、1安打無失点。球数は41球で、4奪三振、1四球だった。

 松坂は腰を痛めていた影響で、移動のともなうビジターでの2軍戦ではなく、負担の少ない本拠地筑後での3軍戦に登板。初回は制球に苦しんだが、2、3回は立ち直り、直球も145キロ超を連発した。「イニングを投げられてよかった。ストレートは投げ始めてから一番よかったんじゃないですかね」。

 制球に関しては「低めに投げてストライクを取りたい時に高いところにいくので、ストライクゾーンの中で振らせないところに投げたい」と納得の出来ではなかったが、復帰に向けて、再び1歩前進した。

 倉野投手総合巡回コーチも「前回よりも躍動感が出てきた。体の開きを矯正したことで、シュート回転するボールも減ってすごく順調。今年の中では一番よかった」と評価した。