オリックスの隠し玉は26歳の強肩捕手だ。オリックスがドラフトでホンダ鈴鹿・飯田大祐捕手(26=中大)を指名する方針を固めたことが14日、分かった。飯田は二塁送球1・8~1・9秒台と速さと正確さを誇る強肩捕手で、リードを含めた守備力に定評がある。

 オリックスは今季、プロ3年目の若月が新正捕手候補で台頭。1軍捕手陣には伊藤、伏見らもいるが、伊藤が内野手で出場する機会が増えており、次代の捕手補強は外せないテーマ。そこで調査を進めていたのが飯田だった。中大では巨人沢村、日本ハム鍵谷、ソフトバンク島袋、ホンダ鈴鹿では阪神守屋らとバッテリーを組んだ。甲子園、神宮、都市対抗の東京ドームを経験し、舞台、組んだ投手両面で経験は豊富。高校生でも有明(熊本)・内村僚捕手(3年)をリストアップ。球団関係者が「大事なところ」と明かすセンターラインの強化に努める。

 ◆飯田大祐(いいだ・だいすけ)1990年(平2)9月19日、茨城県生まれ。阿見小1年から「阿見ヤンキース」で野球を始め、同5年から捕手。常総学院(茨城)では3年連続で夏の甲子園出場。中大では1年春からベンチ入りし、3年春に正捕手。今夏の都市対抗8強入り。50メートル走6秒5。遠投105メートル。181センチ、85キロ。右投げ右打ち。