今秋ドラフトの目玉で最速156キロ右腕の創価大・田中正義投手(4年=創価)が、今秋初の9回完投勝利でリーグ優勝に王手をかけた。

 2回、先頭に二塁打を浴びると、犠打とスクイズで先制点を献上。2-1の5回には安打と四球、暴投でピンチを招いて逆転の2点適時打を浴びたが、6回以降は無安打に抑えた。最速は153キロで8三振を奪い、5安打3失点で125球を投げきった。

 優勝争いの大一番で粘りの投球を見せた田中は「この1週間は流通経大のことが頭から離れなかった。点を取られるたびに逆転してくれた味方に感謝したい」。岸雅司監督(61)は「3点取られたけど、1点差を勝ちきった完投は自信になると思う」と目を細めた。