新球スプリットの習得を目的にメキシコのウインターリーグに参戦しているソフトバンク五十嵐が、日米では経験のない先発として活躍中だ。所属するトマテロスで10日の初先発初勝利に続き、16日(日本時間17日)には8回1安打無失点で3勝目。無四球で25人の打者から計12三振を奪うなど、プロ19年目にして新境地を開拓中だ。

 ここまで4試合を投げ、防御率0・98。「最初は驚いたけど、長いイニングを投げたほうがフォームの感じもつかみやすい。先発はこういうところでしかできないし、イニング数も中継ぎよりも多く投げられる」と前向きだ。工藤監督も「課題を持って取り組んでいるし、この時期に投げられるのは有意義なこと」と話す。チーム最年長の37歳が、プロ20年目の来季への準備を進めている。