巨人ドラフト4位ルーキーの池田駿投手(24=新潟明訓出-専大-ヤマハ)が故郷の人々にとって誉れのマウンドに立った。楽天戦でプロ初先発。新潟出身の巨人ルーキーが先発登板を果たすのは、53年5月28日の広島戦で鈴木実(新潟中-全新潟-鐘淵化学)が投げて以来、64年ぶりだった。

 相手は7試合連続2ケタ奪三振のプロ野球新記録を狙う則本。だが出足は池田がお株を奪った。初回、安打を許したが茂木、ウィーラー、アマダーの好調打者から140キロ中盤の速球とチェンジアップで3奪三振。エース菅野、12年のパ・リーグMVP左腕吉川光でも猛打にさらされた相手を幻惑させた。試合前まで中継ぎで19試合に登板し、防御率3・26。「中継ぎでは糸井さんや筒香さんとセ・リーグを代表する左打者を抑えて自信になった。自信を持ってやっていきたい」と試合前日の決意通り、堂々たる投球。プロ入り後の最長だった2イニングを上回り、5回無失点で期待に応えた。

 ◆巨人池田のコメント リリーフのときと同じ「1アウトでも多く」という気持ちでマウンドに上がりました。ほぼ毎回ランナーを背負いましたが、粘る投球はできたのかなと思います。