楽天が48試合目にして、今季初の完封負けを喫した。4日の中日との交流戦は、先発の岸が6回2失点と試合をまとめたが、打線が4安打と湿った。梨田監督は「2回の満塁で、1点でも先制していれば違っていた」と、序盤に大きなチャンスを逃したことを悔やんだ。

 2回は無死満塁から、7番島内が空振り三振。続く8番嶋は三ゴロ併殺に終わった。初回も1死一塁から、3番に起用された今江が遊ゴロ併殺。中日の先発左腕ジョーダンを、3回以降立ち直らせてしまった。セ・リーグ主催試合でDH制がなく、普段はバットを握らない投手が打席に立つ。出塁率が落ちるだけに、好機は確実に生かしたかった。

 1点も奪えなかったことに、梨田監督は「種火はあった。一からやり直す」と前を向いた。同一カード負け越しは今季2度目。ただ、直近3試合で13打数2安打と苦しんでいたリードオフマンの茂木が「甘い球をしっかり捉えることができた」と、2安打した。同監督は「4安打だけど、茂木に当たりが出てきた」と言い、明るい材料を見いだした。【久野朗】