日本野球機構(NPB)の理事会と12球団による実行委員会が5日、都内で開かれ、大リーグ機構(MLB)から改正の申し入れがあったポスティングシステムについて、日本側の対応を協議した。

 すでに大リーグ側から改正案が届いているが、詳細については明らかにされなかった。プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(75)は「ポスティングの協定については、検討内容及び、MLB側との交渉経過についての報告がなされました。それについて、意見交換が行われた。詳しい内容については検討中であり、かつこれから交渉をさらにしていくところなので、具体的な内容については控えざるをえない」と説明した。

 ポスティングシステムは、海外フリーエージェント(FA)資格を得る前の日本選手らがメジャー移籍する際に利用するシステム。

 現行制度では、日本球団が2000万ドル(約22億)を上限に譲渡金を設定し、支払う意思のある全ての大リーグ球団が選手と交渉できる。

 早ければ今オフ、日本ハム大谷翔平投手(22)が同制度を使って大リーグ挑戦する可能性がある。