いとこのデベン(26)はレッドソックス内野手。野球の手ほどきを受けた兄クリスチャン(30)も米マイナーに所属したプロ選手だ。兄がモレルと以前同僚だったため、マレーロとも旧知の仲。日本文化が好きなモレルの影響も受け、5月下旬の来日から間もないが、すっかりなじんでいる。

 「食事もそうだし、ガールフレンドともいい時間を過ごせているよ。京都に行きたいけど、電車の乗り換えが難しそうだね」。1軍合流前の5日には彼女のデミ・ブスケットさん(25)と大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンを楽しみ、リフレッシュしていた。

 2戦連続で1番起用されたが、福良監督は「どの並びがいいのか頭が痛いね」とうれしい悲鳴。今後はクリーンアップ昇格もありそうだ。新助っ人はたったデビュー2試合でファンの心をつかんだ。「たくさん(本塁打で)ホームを踏めたらいい。毎回、両足で!」。最後もきっちり、笑いで締めた。【大池和幸】

 ▼前日の試合で本塁を踏み忘れたマレーロが来日1号。「幻の本塁打」はマレーロで20本目だったが、次の試合できっちり本塁打を放ったのは58年長嶋(巨人)61年柳田(大毎)65年ロイ(西鉄)87年ホーナー(ヤクルト)04年新庄(日本ハム)に次いで6人目。9月19日広島戦で一塁を踏み忘れた長嶋も翌日の阪神戦で本塁打を打っている。