4番復帰は、試合前のメンバー表で知った。前触れなく驚きもあったが、4番再スタートへ気持ち新たに奮起した。6回には右中間を破る2点二塁打。この日3打点目の活躍で1点差に迫った。続くレアードの左前打の間に激走で、同点のホームに滑り込んだ。思わず苦笑いを浮かべた際どいシーン。セーフの判定後、リプレー検証が行われたが、判定は変わらず、試合を4-4の振り出しに戻した。「集中力を切らさずにいけた」と勝利への原動力になった。

 栗山監督は「(打順変更は)翔のためにやっている。内容が本当に良くなってきているよね」と、思いに応える形になった。今季5度目の延長戦。競り勝った2試合とも、中田の活躍があった。「1試合でも多く、こういう試合をしたい」。中田が渇望する激戦を乗り越え、再び頂点への道を切り開いていく。【田中彩友美】

 ▼日本ハム中田が中日2回戦(ナゴヤドーム)で3打点。1試合3打点以上は今季5度目。5月31日DeNA戦(札幌ドーム)で3安打を放っての5打点が最高。4月27日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)、5月17日楽天戦(盛岡)、同21日オリックス戦(札幌ドーム)で3打点を記録している

 ▼日本ハムが、14日の中日2回戦(ナゴヤドーム)で今季最多の15安打。今季これまでの1試合最多は、5月27日ソフトバンク戦(札幌ドーム)、同31日DeNA戦(札幌ドーム)で記録した14安打だった。1試合15安打以上は、16年9月17日ロッテ戦(札幌ドーム)での18安打以来。