中軸の集中打が貴重な先制点につながった。ヤクルト3回戦(神宮)で、日本ハムは無安打で迎えた4回2死から、西川遥輝外野手(25)中田翔内野手(28)ブランドン・レアード内野手(29)の連続安打で試合を動かした。左前2点適時打のレアードは「雨予報だったから、早めに点を取れてよかった」。激しい降雨で、6回には試合が中断。優勢をつくり出す3連打が、勝敗の行方を決めた。

 栗山監督は前日17日から再び打線を組み替え、4番に中田を戻した。西川、中田、レアードのクリーンナップは、14、15日の中日戦で、7点、5点を奪い連勝したラインアップ。中田は「2死から(西川)遥輝が出てくれた。チャンスでレアードにまわしたいと思った」。内角低めのシンカーを強振せず、左翼線へ運び、レアードの一打では二塁から激走。リプレー検証になるほどのクロスプレーで本塁に生還した。それぞれが役割を果たし、相乗効果を生み出している。

 4日間のブレークを経て、23日に対楽天(札幌ドーム)でリーグ戦が再開する。この日3安打で打率を2割9分2厘まで上昇させた西川は「調子がいいので、この休みが怖い」と苦笑いも、「いいオフ、いい練習を過ごしたい」と見据えた。離脱中の大谷も、復帰が近づいている。苦しい状況は続くが、明るいきざしも見えている。【本間翼】