バファローズを相手に、昭和の近鉄バッテリーが、一夜限りで復活する! 28日に、青森で29年ぶりのプロ野球公式戦開催となる楽天-オリックス戦(弘前市はるか夢球場)の始球式は、青森・三沢市出身で、近鉄にドラフト1位で入団し活躍した太田幸司氏(65)が務める。その捕手役には、かつて近鉄でバッテリーを組んだ楽天梨田昌孝監督(63)が抜てきされ、歴史的一戦を盛り上げる。

 約半世紀ぶりの奇跡だ。43年前に2人は、青森県営で行われた日本ハム戦(74年5月11日)でバッテリーを組み先発出場。ダブルヘッダーの第1試合に先発した太田氏が13-4で完投勝利を挙げた。この年の太田氏は自身初の2ケタ勝利(10勝14敗2S)の成績を残している。83年に巨人へ移籍し、翌年には自身の礎にもなった甲子園球場が本拠の阪神へ移籍したが1年(84年)で引退した。通算58勝85敗4S。現在は日本女子プロ野球機構スーパーバイザーを務めている。