日本野球機構(NPB)は3日、「マイナビオールスターゲーム2017」(第1戦=14日・ナゴヤドーム、第2戦=15日・ZOZOマリンスタジアム)の監督推薦選手を発表し、ファン投票と選手間投票での選出を合わせ、セ、パ両リーグ28選手ずつが出そろった。新人は計3人で、セの新人はDeNA浜口遥大投手(22)が唯一選出された。初選出は辞退した日本ハム近藤を含めて23人。広島、ソフトバンクから最多の7人が選出された。

 浜口が、セ・リーグ新人で唯一、球宴に選出された。「誰もが経験できるわけじゃない。独特の雰囲気で、普段なかなかできないことができると思う。そういう楽しみがある」と喜んだ。今季はDeNAでチーム稼ぎ頭となる5勝を挙げている。

 全セ広島緒方監督から「3回対戦した中でも生きのいい球を投げ込んで苦しめられているので、球宴に出る力は新人でありながら十分にある」と評価されての監督推薦。直近の6月27日広島戦でも6回2失点と好投。勝敗はつかなかったが、最速151キロの直球とチェンジアップを武器に強いインパクトを残した結果、DeNAでは5年連続となる新人の選出となった。

 対パ・リーグにはうってつけの戦力になる。交流戦では3戦3勝と負け知らず。浜口は「パ・リーグは力強い打者が多い。負けないようにしたい」と抜てきに応える。日本ハム大谷と同世代。昨秋ドラフトでは外れの外れの1位指名から台頭してきた。「持ち味を出して、新人らしく投げっぷりをよくしたい」と怖いもの知らずの投球で盛り上げる。【栗田成芳】