だからこそ中4日を言い訳にせず、勝つ投球を貫いた。通常は常時150キロ前後の球速を、勝負どころ以外は140キロ台中盤に抑えた。スライダーとカーブを軸に、積極的な広島打線を打たせて取った。6回を82球、3安打無失点と勝利の道筋をつけ、ハーラー単独トップの8勝目を挙げた。イニング数も103回2/3となり、目標に掲げる初の200イニング突破に迫る年間197回ペース。エースとして勝利に直結する数字を積み上げている。

 広島戦2連勝に「広島にやられっぱなしではプロとして恥ずかしい。意地を見せられたかな」と喜びつつ「チームは非常に苦しい状態。まだまだ半分。勝ちにこだわっていきたい」と力を込めた。次回は中5日で11日のヤクルト戦が濃厚。低迷から脱するため、腕を振り続ける。【浜本卓也】

 ▼中4日で先発した菅野が6回無失点で勝利投手。菅野の中4日先発は15年9月27日ヤクルト戦以来2度目だが、15年は敗戦投手。前回の先発から中4日以内の先発で白星を挙げた巨人投手は11年10月12日内海以来、6年ぶり。その後は昨年8月28日マイコラスまで7人続けて勝てなかった。リリーフ陣も0点に抑え、広島戦では12年8月17、18日以来の2試合連続完封勝ち。これで巨人の完封勝ちは両リーグ最多の今季13度目となり、早くも昨年の12度を上回った。33勝のうち13勝が完封と借金がある巨人だが、完封勝ちは多い。