DeNA今永昇太投手(23)が1球に泣いた。

 苦しみながらも広島打線を抑え、1点リードのまま迎えた7回。8番会沢にスライダーを左翼線へ運ばれ二塁打を打たれた。1死二塁の場面で、代打バティスタへの2球目。同じスライダーを投げ、左翼スタンドを軽々超える特大勝ち越し2ランを浴びた。「打たれたボールを続けてしまった。後悔しても遅いんですが、今日くらいの真っすぐがあれば、2球目に高めの直球を見せてもよかった」と悔やんだ。

 7回2失点で降板し敗戦投手。アレックス・ラミレス監督(42)は「文句のつけようがない」とたたえたが、今永は「序盤での2点と7回での2点は違う。無失点に抑えないといけない」と、決して満足はしない。勝率5割の5勝5敗。好投していただけに、1球に泣かされる悔しい形で前半戦を終えた。