侍ジャパンの次期監督として、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で打撃コーチを務めた前日本ハム稲葉篤紀氏(44)が候補に挙がっていることが11日、分かった。7月末を選考期限とする中で、監督経験はないが44歳と若く、選手として五輪、WBCに出場するなど国際経験豊富な稲葉氏が浮上した。

 新監督の人選は、侍ジャパン強化委員会を中心に行い、歴代五輪やWBCで指揮を執った監督にはヒアリングを行った。

 同委員会委員長の日本野球機構(NPB)井原敦事務局長は「個人名と進捗(しんちょく)状況を途中でお話しするような段階ではない」としている。

 稲葉氏は95年ドラフト3位でヤクルト入り。05年にFAで日本ハムに移籍し、06年に日本シリーズの最高殊勲選手賞(MVP)、07年に首位打者と最多安打を獲得した。通算成績は2167安打、261本塁打。日本代表では08年の北京五輪と09、13年のWBCに出場した。