阪神の新外国人ジェイソン・ロジャース内野手(29=パイレーツ3A)が後半開幕の17日広島戦に照準を定めた。11日、ウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)に6回の代打で登場。広島福井にフルカウントまで粘り、遊飛に抑えられたが準備OKをアピールした。

 「実際に試合用のユニホームが着られてうれしい」。6日に来日し、この日、就労ビザ手続きが完了。晴れて虎の一員となり、公式戦に出場できた。

 「最後に(米国で)プレーしてから2週間ぐらいだけど感覚はよかったよ。向こうでも、何度か日本人と対決したけど、そこまで変わりはないよ」。

 早くも手応えを口にした新助っ人。掛布2軍監督も「1打席だけでは、まだ何もわからないけど、選球眼は悪くなさそう」とうなずいた。

 打席に入る前は右手1本でバットをグルグルと回して準備運動。打席では、肩幅よりも少し広めにスタンスを取り、左足をズンズンと動かしリズムを刻む。バットは指2本分ほど短めに持つスタイルだ。「小さいころから、少しバットを余らせている。バットコントロールしやすいようにね」。試合前練習のフリー打撃では24スイング中10本が安打性の当たりで、柵越えも4本。長打力と確実性を兼ね備える背番号48に、さらなる期待が高まる。

 今日12日は2軍戦で一塁手として先発する予定だが、2軍での試運転は、この2試合で終わる可能性が高い。早ければ、西岡とともに17日広島戦から1軍に合流する見込みだ。後半戦の起爆剤へ。“虎のパンダ”が臨戦態勢だ。【真柴健】