日本ハム大谷翔平投手(23)が先発として今季初登板した。1回1/3を2安打4失点で降板した。四球は3つと制球も乱れた。

 球団を通じて「やろうとしたことは全然できなかったですね。出力を上げるという意味では問題なかったんですけど、制御することができませんでした。課題が残る内容でした。(2番手で登板した)メンドーサにも申し訳ないことをしました。きょうの反省を次に生かせるよう、しっかり調整していきます」と、コメントした。

 1軍での登板は昨年の日本シリーズ第1戦(マツダスタジアム)以来、263日ぶり。昨秋に痛めた右足首と、今季開幕直後に負傷した左太もも裏の肉離れの影響で投手調整が遅れていた。投球内容は以下の通り。

 <1回> 1番小島への初球は内角低めへ引っかけた155キロ直球でボール。全球ストレートでカウント3-1から四球。2番駿太には3球連続直球で追い込み、4球目に144キロのフォークで空振り三振。3番吉田正への初球は内角低めへ引っかけた156キロ直球でボール。2球目は155キロ直球で一ゴロ併殺打に仕留めた。この回の投球数は11球。

 <2回> 4番ロメロへの2球目に157キロをマーク(結果はファウル)。スライダーでファウルを奪って追い込み、最後は146キロのフォークで空振り三振。5番小谷野はカウント1-1からの3球目に158キロを計測(結果はボール)も、この日2個目の四球を与えて天を仰ぐ。6番マレーロには152キロ直球でゴロを打たせたが、三塁への内野安打となり1死一、二塁とされる。7番T-岡田には2ボールから真ん中高めの153キロ直球を引っ張られて右前打を許し、1死満塁。ここで吉井投手コーチがマウンドへ向かい、間を空ける。8番大城へはストレートの四球で押し出し。ここで栗山監督がベンチを飛び出し、交代を告げた。この回の投球数は18球。全投球数は29球だった。