日大三島出身のソフトバンク小沢怜史投手(19)が、地元静岡で楽天堀内に高校時代の借りを返した。5番手として5回に登板。2死一塁から「対戦したい選手」と話していた堀内を直球で一飛に打ち取り、1イニングをゼロに抑えた。

 高3夏の静岡県大会2回戦で同じ草薙球場の舞台で堀内率いる静岡と対戦。小沢は4番堀内に2安打2打点の活躍を許し、2-5で敗退した。一方、静岡はそのまま県大会を勝ち上がり、甲子園に出場。小沢が草薙のマウンドに上がるのはそれ以来2年ぶりだった。

 高校時代、1度も甲子園に出場できず、試合前には「ここであまりいい思い出はない」と話していたが、家族や高校時代のチームメートが見守る中で好投。「堀内には打たれたくないなと思っていた。しっかりゼロに抑えられてよかった。とてもいい思い出になりました」と、笑みを浮かべた。