オリックスは悪夢のような逆転サヨナラ負けで後半戦黒星スタートとなり、5連勝を逃した。1-1の9回に大城が勝ち越し1号ソロ。いい流れで白星が見えたが、抑えの平野が大誤算だった。

 「走者が出て、セットになってから制球に苦しんでいた。投げ急ぎなのか…。何が原因か、投手コーチと話していかないといけない」

 福良監督が嘆くように、守護神は1死からペーニャに中越え二塁打を許してから雲行きが怪しくなった。2死後、福浦には遊撃内野安打。次の大嶺翔には四球を与えて満塁となった。ここで加藤に左越えのサヨナラ二塁打。打球は前進守備の外野の頭上を無情にも越えていった。

 平野の言葉には当然ながら力がない。「今日は絶対に抑えないといけなかった。打たれたのは僕が悪い。何の言い訳もできない」。今季3度目のセーブ失敗。今月7日ロッテ戦は4与四球で2失点したように、今季5敗のうち同カードは早くも3敗目。防御率は6・43と相性が良くない。

 それでも福良監督は平野の配置転換を否定した。「変わらないよ。本人がへこんでなければだけど。こっちは変わらない」と信頼を口にした。Aクラス浮上には、守護神の復調が必要となる。【大池和幸】