オリックスが後半戦初の連勝で、初の楽天戦カード勝ち越しを決めた。福良監督は「ここまでだいぶ負けてますから」と苦笑いしたが、投打ともに長い呪縛から解放されての今季40勝到達だ。

 4試合適時打がなかった打線が、息を吹き返した。3回1死二塁で吉田正が右中間を破る先制の二塁打。5回は伊藤が同点打を放ち、6回無死満塁で安達が右翼線に決勝打。「これまでチャンスで硬くなったりで苦しかったけれど、あの打席は何も考えずにバットを出せました」。3回2死二、三塁の守りでアマダーのライナーを好捕。攻守でバッテリーを助けた。

 山岡には6月30日西武戦以来の4勝目がついた。4歳のとき、動物嫌いを克服させようと両親が買ってくれた愛犬ハッピーが19日に死去。18年も生きてくれた相棒を、勝って送りたい思いもあった。楽天に「いやな見逃され方をされて苦しかった」という前半。ベンチ裏の鏡で投球フォームにクセが出ていたことを認識し、立ち直った。粘り抜いて、本拠地初のお立ち台に立った。【堀まどか】