稲葉ジャパンに呼ばれたい! 広島鈴木誠也外野手(22)が、7月31日に侍ジャパン監督就任が発表された稲葉篤紀新監督(44)について思いを語った。昨年の強化試合、今春のWBCでは打撃コーチとして指導を仰いだ。国際大会での経験は鈴木の糧になっており、今後も侍ジャパンに選ばれる活躍を誓った。

 鈴木はうれしそうに口を開いた。稲葉新監督の就任を聞き、印象を問われると「優しい人です」と即答した。鈴木自身が初めて侍ジャパントップチームのユニホームに袖を通した昨年11月の強化試合。ガチガチに緊張した鈴木に声を掛け、チームにとけ込みやすくしてくれたのが、当時の稲葉打撃コーチだった。感覚を大切にする鈴木にとって、相談に乗るように打撃の話をする稲葉コーチは大きな存在だったに違いない。

 「積極的にコミュニケーションをとってくださって、入りやすいようにしてくれた。(今春のWBCでも)とても話しやすかった」

 今春のWBCでは悔しさの方が多く残った。出場5試合で14打数3安打、打率は2割1分4厘に終わった。米国での練習試合2試合にはフル出場したが、本番では2次ラウンドのイスラエル戦後は出番がなかった。大会直後には「プラスになることがたくさんあった。でもすごく悔しい思いをした」と語っていた。

 今はまだシーズンのまっただ中。目の前の試合に集中していくだけだ。だが心の隅には、日の丸への思いを置いている。侍ジャパンへの思いをあらためて聞かれると「選んでいただけるように頑張っていきたい」と真っすぐ前を見つめた。20年の東京五輪は26歳を迎える年だ。主力選手として活躍するためにも。鈴木は広島で結果を残し続ける。最短2日に優勝マジックが点灯する。今日1日からの阪神戦(マツダスタジアム)で大暴れだ。【池本泰尚】

 ▼広島は最短で明日2日にマジックが点灯する。今日1日からの阪神戦に○○で、DeNAが中日戦に○●、△●、●●のいずれかのとき、M36。広島が阪神戦に○△でも、DeNAが△●または●●ならM37となる。