中日岩瀬仁紀投手(42)が、プロ野球最多となる950試合登板を達成し歴代単独1位に立った。

 プロ19年目で並んでいた米田哲也(元近鉄)の持つ日本記録を抜いた。

 1点リードで迎えた9回に5番手で登板し、1イニングを無失点に抑え、自身が持つプロ野球最多セーブ記録も404に更新。偉業達成に花を添えた。

 最後はあっけない幕切れだった。9回1死一、二塁。坂本勇の打球は中堅頭上を襲う大飛球。大島が好捕し一塁走者重信が二塁を回った後、二塁ベースを踏まずに一塁へ帰塁したとし、走塁死でダブルプレーの試合終了となった。

 試合後「あっけにとられてますけど、終わったのでホッとしています。(最多登板は)よくここまで来たなと思う。(最初の登板で)そういう投手になれると思わなかった。信じられない。次は951(試合)へしっかり頑張ります」と感無量の様子だった。

 岩瀬は新人だった1999年4月2日の広島戦で初登板。1年目から15年連続で50試合以上に登板した。

 2010年は名球会入りとなる通算250セーブを達成している。

 ◆岩瀬仁紀(いわせ・ひとき)1974年(昭49)11月10日、愛知県生まれ。西尾東から愛知大、NTT東海(当時)を経て98年ドラフト2位で中日入団。1年目から中継ぎで65試合登板、10勝と優勝に貢献。最優秀中継ぎ投手賞を3度獲得。04年から抑えに転向。最多セーブ5度で、05年の46セーブはプロ野球タイ記録。14年7月に史上初の通算400セーブを達成。99~13年まで15年連続で50試合に登板。181センチ、85キロ。左投げ左打ち。