ソフトバンク武田翔太投手(24)が、真夏のメットライフドームの暑さにやられた。5回途中に右足ふくらはぎがつり緊急降板した。5失点で今季2敗目を喫し、後半戦初のカード負け越し。9連戦のラストを白星に導けなかった。

 西武ウルフとの投手戦は5回に壊れた。1死一、三塁。3番浅村を初球で投前のゴロに打ち取るが、武田は本塁ではなく併殺狙いで二塁へ送球。併殺崩れで勝ち越しを許し、さらに山川に8号3ランを左中間スタンドへたたき込まれた。この時点ですでに異常を見せていた右足ふくらはぎが、続く渡辺の2球目を投げた時につってしまい降板。「訳が分からん…。最近ずっとそう。また考えてやらないと」。自分の思うように動かない体を悔しがった。武田は12年に入団した時から試合で足がよくつる。今年は右肩痛で離脱した影響か、6月下旬に復帰後の5試合で最長でも6イニングしか投げられていない。前回7月30日の日本ハム戦は打球を左足親指に当て5回1/3で降板。その前の7月22日ロッテ戦は、今回と同じ右足ふくらはぎをつり6回で降板している。

 工藤監督は「どうしてつるのか答えを見つけるのは難しい。(今後は)投手コーチとも話をしたい」と話した。この日2番手の松本裕が好投したこともあり、武田の登板間隔を空ける可能性も出てきた。武田は昨年まで西武戦は12勝1敗。メットライフドームも6戦6勝と好相性だった。今季初対戦は黒星となったが、5・5ゲーム差の3位西武を倒すためにも、武田の完全復調が待たれる。【石橋隆雄】