中日ドラフト2位の京田陽太内野手(23)が、またメモリアル試合でハッスルした。4-4で迎えた8回2死二塁。マシソンの高め直球を中前にはじき返した。二塁ベース上では声を上げてガッツポーズ。貴重な決勝点を生み出し、42歳岩瀬の史上最多950試合登板をお膳立てした。京田は「波留さん(打撃コーチ)に踏み込んで向かっていけと言われた。一日一善です。ホッとしました」と喜びをかみしめた。

 荒木が2000安打を達成した6月3日楽天戦(ナゴヤドーム)が4打数3安打の猛打賞で、この日は決勝打。記念の日に続けてアシストした。「荒木さんの2000安打も岩瀬さんの記録も間近で見られて良かった」。ベテランが数々の記録を達成していく中、ルーキーのバットがチームをもり立てている。

 京田自身も新人王にまい進している。6月以降、1番に定着。調子の波も少なくなり、打率は2割7分5厘。3割復帰も夢ではない。59年江藤の新人最多安打の139安打超えだけではなく、99年福留が記録した球団新人最高打率2割8分4厘も射程圏内。若きリードオフマンがシーズン佳境に向けて、さらに躍動する。