オリックス吉田正が稲葉ジャパン入りをアピールした。日本ハム戦で4試合連続マルチ安打をマーク。解説の仕事のため球場を訪れた侍ジャパン稲葉新監督に「(プロに)入って来た時からフルスイングしているのを見て、非常にいい選手だなという印象」と言わしめた。稲葉ジャパン初陣となる11月のアジアプロ野球チャンピオンシップは主に24歳以下で構成され、吉田正も対象年齢に入っている。

 2試合連続で攻撃的2番を任され、1回は左前打。3回も左前打でマレーロの先制2ランにつなげた。「ファーストストライクからしっかり振れたのがいい結果につながっている」。試合前は稲葉監督にあいさつし「普通にどうだと。体のこととか聞かれました」とやりとりを明かした。

 稲葉監督にも気になる存在だろう。昨春キャンプをテレビ朝日系「報道ステーション」の取材で訪れた際、1年目だった吉田正について「すごい打撃をしている」とコメント。吉田正も覚えており「しっかり振るのが大切と言われた。それを継続している」と当時の助言を胸に刻んでいる。

 吉田正は青学大で大学日本代表の4番を張った。ドラフト指名された時には「プロでもトップチームで日の丸を背負えるように」と目標を掲げた。今は当然ながらシーズンに集中。結果を残して侍ジャパン入りも引き寄せる。【大池和幸】