緊急先発で最速勝利をつかむ。ヤクルトのドラフト3位右腕梅野雄吾が9日のDeNA戦で1軍初先発する。7日、1軍の投手練習に合流し「びっくり。このタイミングと思っていなかった」と笑顔を見せた。6日に原樹が右背部の張りで登録抹消され、めぐってきたチャンス。「心臓がバクバクになりました」と今季の高卒新人ではセ・リーグ最速となるデビュー戦に向けて気持ちが高まっている。

 大舞台での度胸はある。昨年12月の入団会見では山田以来となる逆立ちを披露。球界を代表する選手となった先輩にあやかり、縁起の良いパフォーマンスでファンの心をわしづかみにした。ここまで2軍では0勝2敗ながら防御率3・73と安定した数字を残す。武器は最速154キロの直球で「どこまで通用するのか全力を出したい」とDeNA筒香らへの真っ向勝負を誓う。勝てば球団では08年由規以来の高卒1年目での白星。「投げるからには勝ちたい」と意気込んだ。

 ◆梅野雄吾(うめの・ゆうご)1999年(平11)1月13日、佐賀県生まれ。3歳から小4まで体操を習い、小5で野球を始める。九州産(福岡)に進学し、2年春からエース。同年秋の県大会準決勝ではノーヒットノーランを達成した。好きな芸能人は新川優愛。175センチ、84キロ。血液型はA。右投げ右打ち。推定年俸580万円。