阪神糸井嘉男外野手(36)が29日からのヤクルト3連戦(甲子園)で1軍復帰する可能性があることが7日、分かった。金本監督が「オレが聞いているのは、8月末だけどな」と復帰のメドを明かした。現在、右脇腹筋挫傷のリハビリで2軍調整中。「1回、守った方がいいんじゃない? 1カ月離れて、いきなりはね」と指揮官は話し、2軍の実戦チェックを経て、長期ロード明けに戦線に復帰するプランを描いている。

 糸井と藤浪という投打の軸が復帰すれば、猛虎の「恒例行事」を打破できる。阪神は05年のリーグ制覇後、夏場の失速が定番になった。金本監督も「8月、9月に強いチームを目指すとずっと言ってきたけどね。やっぱり体力やろ。メンタル。あきらめない。だいたい、うちは失速やろ」と夏場の戦いを強く意識している。8月中に2人が合流することで、「変わるかも、いい風にね」と期待を膨らませる。今季のロードは1カ月と異例の長期間だ。それでも6勝2敗1分けと好発進している。「ノーモア失速」が実現すれば、首位広島の脅威になる。