逆転満塁弾への条件は、すべてそろっていた。2点をリードされた3回裏1死満塁からヤクルト・バレンティンのグランドスラム。「みんなが作ってくれたチャンス。逃さずに打てたね」と胸を張った。

 同じ失敗は繰り返さない。本塁打を打つ前の直球を打ち損じ、打球は三塁ファウルゾーンへのフライになったが、宮崎が落球。「終わったと思ったけど、またチャンスがきた。アドバンテージを生かそうと思った」と話すように、2球続いた直球をジャストミート。ライナーで左翼スタンドに突き刺した。「打ち損じ球が、また来ると思った」としてやったりの表情だった。

 7月は11本塁打で、8月も早くも4本目の本塁打。「前半戦は打ち損じが多かったから。これからも打つよ」と頼もしいコメント。記者の質問が終わると、流ちょうな日本語で「いいっすか」と言って席を立った。