オリックスの超攻撃的布陣の申し子、2番・吉田正が2打席連続アーチで3連勝をもたらした。9-5の5回1死一塁で、右中間スタンド3階席上段まで届く6号2ラン。さらに7回、7号ソロでたたき出した12点目が、今季チームの最多得点になった。昨年8月27日楽天戦以来の2打席連続、プロ通算3度目の1試合2発で西武を圧倒した。

 T-岡田と1、2番コンビを組んで3戦3勝で「先頭打者アーチもあるし、ランナーを置いて回ってくるケースが多いので、自分の打席で自分の打撃ができるようにしたい」。5試合連続マルチ安打も記録中。お立ち台での決めゼリフ「アメージング」をモチーフにしたオリジナルTシャツの11日の発売日まで「明日も明後日も打ちます」と宣言し、スタンドをわかせた。

 「2本とも完璧。素晴らしかった」と福良監督も目を細めた。最近の金子の状態を見て「点を取って援護したい」と守備優先から攻撃優先に布陣を変更。打線が応えた。【堀まどか】