DeNA今永昇太投手(23)が粘りの投球で自己最多の9勝目を挙げた。7回4安打1失点と好投し、ルーキーイヤーの昨季の8勝を上回った。今季最多の9奪三振でヤクルト主軸を封じ、自身4連勝をマーク。2ゲーム差で追う2位阪神との本拠地3連戦を前にチームを勢いづけた。

 粘りの投球が実ったのは、今永がマウンドを降りてからだった。8回の打席で代打を送られ、代わりに入った田中浩が送りバントをきっちり決めて、1死二、三塁とチャンスを広げた。続く倉本の一ゴロをヤクルト・リベロが失策して、貴重な勝ち越し点が入った。ベンチで見届けた今永がチームトップの9勝目を手にした。「去年を超えられたのは、やってきたことがだんだん実になりつつあるから」と手応えを口にした。