2回に藤井に適時打を許して先制されたが、徐々に調子を上げた。1-1の5回を3者連続三振に仕留めて勢いに乗った。中軸を迎えた6回は、先頭のバレンティンをフルカウントからスライダーで空振り三振に切って取り、続く山田を中飛、5番リベロを遊ゴロに打ち取った。「無心でサインにうなずいて投げる。淡泊だけどいらない考えは捨てている」。これまでなら頭をよぎっていた嫌なイメージは振り払っていた。
夏場を迎えた7月17日ヤクルト戦から無傷の4連勝だ。しかも4勝すべてドーム球場ではなく屋外球場で挙げた。蒸し暑い真夏になっても、コンディションを落とさないために、寝る前に納豆ご飯を食べている。「粘りが大事なんです」と必ず100回まぜて粘り気をだすのが今永流。小粒ではなく大粒を選ぶこだわりもある。夏でも練習量を減らさず、体のキレを落とさないためにダッシュは欠かさずやっている。そんな日々の努力が、マウンドでの結果に結びついた。
これで2位阪神とのゲーム差を2に縮め、今日11日からの本拠地での直接対決に弾みをつけた。「僕自身もチームも、昨年を超えていけると思う。誰も3位は目指していない。まだ優勝がないわけではない。1人でも多くその気持ちを持てるかどうかが大事」。プロ2年目の左腕も、優勝を狙うチームも、昨季までの姿とは違う。【栗田成芳】




