巨人田口麗斗投手(21)が、2年連続の2桁勝利を達成した。

 今季最多の127球を投げて、9回8安打2失点の完投勝利で10勝目(2敗)をマークした。

 真骨頂の粘りで投げ抜いた。4回、1死二塁から広島鈴木に特大の2ランを浴びて先制を許した。しかし後続を断ち切ると、直後の5回に味方打線から大量6点の援護を受け取った。「苦しかったけど、頼もしい先輩方がいてくれて、2点で抑えられてよかったです」。以降は救援陣の負担を減らす完投を目標に定め、直球主体の攻める投球で9回まで1人で投げ抜いた。

 「リリーフの方もそうですし、先輩方も、移動しての試合ですので、自分が頑張って流れをつくれればいいなと思っていました。一つ勝つことは本当に大変だなと日々実感している。何とか今日は決めたいなと思っていたので、よかったです」と振り返った。