オリックスは9番若月が1カ月ぶりの適時打で2連勝に貢献した。4回、楽天岸から右中間に逆転二塁打。この回の5得点につなげた。「めちゃくちゃ意識して打席に立った。下はがっちり、上は脱力で」と感謝したのは、試合前の福良監督によるマンツーマン指導だ。長め距離のトス打撃(ペッパー)で上半身を柔らかく使うよう実技指導を受けた。効果てきめんで今月初打点につながった。

 4年目21歳は正捕手争いで他をややリードした位置にいるが、打率は2割以下。守備面が思考の大半を占めるが「打てないと試合に使ってもらえない。代打を出されるのは悔しい」とバットでも向上を誓う。福良監督も「下位が打つとビッグイニングになる」と振り返った。T-岡田、吉田正の1、2番が象徴的な新打線を組んでから5勝1敗。前日10日はリーグ防御率トップの西武菊池を破り、この日は同2位の岸を攻略。今季100試合に到達し、少しでも上位を追う。