阪神能見が復調の兆しを見せた。DeNA打線を筒香のソロ本塁打による1点に抑えた。8安打されたが、直球に球威があった。粘りの投球で6回まで投げた。「よく守ってくれて、ありがたかった」。福留の好守に感謝の気持ちを表し、チームの逆転勝ちに笑みを浮かべた。

 先発陣の台所事情が苦しく、中5日の登板間隔は今季2度目。首脳陣は38歳のベテランに休養を与えたいが、頼らざるを得ない。能見も期待に応えようと、必死だった。この日はプレートを三塁から一塁側に変えて踏んだ。「あまり右(打者)のインコースを取ってもらえないのがあった。角度を変えて、やろうと思った」。修正が好投につながった。7月1日のヤクルト戦を最後に白星から見放され、3連敗中。勝敗はつかなかったが、4勝目を手にする日は近い。