ソフトバンクの守護神サファテが、中日岩瀬に並ぶ史上2人目の3年連続40セーブを達成した。チームはこの日108試合目で、シーズン換算53セーブのハイペースだ。岩瀬と阪神藤川が持つシーズン46セーブのプロ野球記録更新も現実味を帯びてきた。

 この日は、守備に助けられた。9回表、先頭吉田正を四球で歩かせ、犠打で1死二塁となった後、中島が左前打。二塁から生還を狙った代走安達を左翼中村晃が本塁へ好返球で補殺。絶体絶命のピンチを脱すると、最後はT-岡田を空振り三振。連続試合奪三振記録を34に伸ばすと、両手を合わせてお辞儀するお決まりのポーズで役目を終えた。

 工藤監督も「この時期に40セーブはすごいなと思うばかり。申し訳ないが最後まで投げきってほしい投手。休ませるところは休ませて、今後もしっかりやっていきたい」と全幅の信頼を寄せる。通算でも215セーブとなり、以前から「いつかグリーンジャケットを着て、12月にハワイでゴルフがしたいね」と話す、目標の名球会入りまであと35セーブとなった。

 チームはこの日、日本ハム、ロッテに続き、オリックス戦のシーズン勝ち越しが決定。貯金を今季最多34とし、2位楽天とのゲーム差を今季最大の3として、今日17日に敵地仙台へと乗り込む。【福岡吉央】

 ▼サファテが3年連続3度目のシーズン40セーブ。3年連続の40セーブは05~07年の岩瀬(中日)に次いで2人目で、パ・リーグでは初めて。40セーブを3度以上記録したのも岩瀬(5度)以来だ。ソフトバンクは残り35試合。セーブのシーズン最多記録は05年岩瀬、07年藤川(阪神)の46セーブだが、サファテはどこまで数字を伸ばすか。